令和5年10月21日(土)兵庫県支部にて、「令和5年度赤十字防災ボランティア総合訓練」が開催され、奉仕団員や防災ボランティアメンバー総勢43名が参加しました。
午前には、大釜を使った炊き出し訓練を実施し、オムライスを作りました。ボランティアリーダー、サブリーダーを中心に、煙突の組み立て、点火や火力調節を行いました。チキンライスは非常保存食のアルファ米を使用し、卵は耐熱性の高いハイゼックス袋を使用して水を入れた大釜で加熱しました。防災食としてオムライスを作れることに皆さん驚いた様子でした。一方で、炊き出し訓練が久しぶりだったこともあり、手際の悪さや予定より時間がかかったなどの課題が挙げられました。
午後からは救急法短期講習を開催し、AEDを用いた心肺蘇生にて、傷病者発見から救急隊に引き継ぐまでの一連の流れを学んでいただきました。受講経験のある方も多く参加されており、互いに確認し合う様子が見られました。繰り返し受講いただくことの大切さが伝わったのではないかと思います。QCPRレースでは、先程の講習で学んだことを意識しながら、胸骨圧迫の正確さを競いました。胸骨圧迫は速ければ速いほど良いわけでなく、正確な速さ(1分間に100~120回)と正確な深さ(約5cm)が重要になってきます。
参加者からは「忘れかけていた内容を確認できた」「胸骨圧迫のリズムが難しかった」「災害があった時には率先して行動したい」などの感想がありました。参加者同士の多くが初対面でしたが、炊き出しや胸骨圧迫レースを通して交流を深め、充実した1日となりました。